2020年7月14日 / 最終更新日時 : 2020年7月14日 chigyou 読む法話 日常茶飯寺 『無量寿経ってどんなん?』 読む法話 日常茶飯寺 vol.7 今号では浄土三部経の一つ、無量寿経について書きたいと思います。 お釈迦さまの弟子に阿難という人がいました。 阿難はお釈迦さまの従兄弟にあたる人で、お釈迦さまより30歳ほど若かったそうですが、出家してから約25年間、常に […]
2020年7月14日 / 最終更新日時 : 2020年7月14日 chigyou 大前しでん(西福寺門徒)小説 『嘘』大前しでん小説 それは、凍えるような朝で始発を待って戸締りもそこそこに後は何もかも放り投げ飛び乗った。 そして、乗車した車窓に映る僅かな唇を確認し人目を少し憚りながら薄紅のルージュをそっと引いた。 「これって派手かしら?」 けれど、こ […]
2020年7月14日 / 最終更新日時 : 2020年7月14日 chigyou 大前しでん(西福寺門徒)小説 『補助輪』大前しでん小説 「さぁー行くぞー。 怖がらずに真っ直ぐ行くんだぞ!」 ここ数週間は雨でも降らない限り日曜の午後になると良くんの自転車の稽古に明け暮れている家の主人。 「どれどれ、少しは進歩したかしら?」 良くんの自転車の右側にはいつも補 […]
2020年7月13日 / 最終更新日時 : 2020年7月14日 chigyou 大前しでん(西福寺門徒)小説 『あの頃』大前しでん小説 かくれんぼ、缶蹴り、影踏み、案山子、マル書き、肉弾、ハンカチ落とし、あやとり。 幼ない頃の遊戯は素朴で随分と楽しかった。 たとえ勝っても何ひとつ懸賞など無いのにひたすら勝ちに拘って夕ご飯まで無心に遊んで遊んで遊びまくっ […]
2020年7月13日 / 最終更新日時 : 2020年7月13日 chigyou 大前しでん(西福寺門徒)小説 『よすが』大前しでん小説 いつものように近所のスーパーに出掛ける冷えきった朝。まさしくいつもの朝である。 寒さで揺れて震える百年柿、それが一度も誰の口にされることもなく地べたに落ちて涙を溜めては腐っていく。 道端の水溜まりには、泥を含んだ薄氷が […]